ぶどう品種

🇦🇹 オーストリアのワイン用ブドウ品種まとめ

オーストリアは白ワインを主体とするワイン産地として知られていますが、近年では赤ワインも高く評価されています。以下に、白・赤の主要品種とその特徴を表形式でまとめます。


🍇 白ブドウ品種(栽培面積の約66%)

品種名特徴主な産地備考
グリューナー・ヴェルトリーナー
Grüner Veltliner
オーストリアを代表する品種。白コショウ、柑橘、青リンゴの香り。ニーダーエスタライヒ州全域
(原産地はブルゲンラント州ノイジードラーゼー周辺と言われる)
土壌・収量制限などにより軽やかでペパリーなスタイルからパワフルで苦みを伴うスタイルまで多様性に富む
リースリング
Riesling
高い酸とミネラル感。ドライから貴腐甘口まで多彩。ヴァッハウ、クレムスタール、カンプタールなどドイツよりドライでボディが強い傾向。オーストリアでは大部分が辛口
ヴェルシュリースリング
Welschriesling
軽快で爽やかな飲み口。甘口にも向く。ブルゲンラント、シュタイヤーマルクドイツのリースリングとは別品種。
マスカット・オットネル
Muskat Ottonel
華やかなマスカット香。甘口ワインにも利用。ブルゲンラント、ニーダーエスターライヒアロマティックで親しみやすいスタイル。
シャルドネ / モリヨン
Chardonnay / Morillon
コクのある熟成型からフレッシュなタイプまで。シュタイヤーマルクほか(この州ではモリヨンと呼ばれる)オーク樽使用のリッチなスタイルも。
ノイブルガー
Neuburger
ナッツや熟した果実の風味。やや地味だが根強い人気。ヴァッハウ、テルメンレギオン、ライタベルグDACなど濃厚さとストーンフルーツ的な穏やかな香り
ゲミシュター・サッツ
Gemischter Satz
特定の品種ではなく、複数品種を混植・混醸する伝統スタイル。ウィーンウィーンではDACに認定されている

🍇 黒ブドウ品種(栽培面積の約34%)

品種名特徴主な産地備考
ツヴァイゲルト
Zweigelt
ベリー系の果実味。軽快で飲みやすいスタイルが中心オーストリア全域ブラウフレンキッシュ×ザンクト・ラウレントの交配種。
ブラウフレンキッシュ
Blaufränkisch
しっかりとした酸とスパイス感。熟成向き。ミッテルブルゲンラント、ライタベルク高品質赤ワインの代表格。
ザンクト・ラウレント
St. Laurent
チェリーやスパイスの香り。ピノ・ノワールに似た気品。テルメンレギオン、ブルゲンラントエレガントで繊細なスタイル。ピノ・ノワールと何かの自然交配と考えられている
ピノ・ノワール
Pinot Noir / Blauburgunder
涼しい気候で育つエレガントな赤。カンプタール、テルメンレギオン、ウィーンなどオーストリアでの歴史も長い。近年栽培面積上昇中
ブラウアー・ポルトギーザー
Blauer Portugieser
軽やかで親しみやすい赤。ニーダーエスターライヒ近年は生産量が減少傾向。

🗺️ 主なワイン産地と栽培品種

地域名主な品種特徴
ヴァッハウグリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング傾斜の急な段々畑。世界遺産にも登録。
カンプタール / クレムスタールグリューナー・ヴェルトリーナー、リースリングヴァッハウから続く段々畑とひらけた緩斜面のエリアでキャラクターが変わる
ブルゲンラントツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、甘口ワイン温暖な気候で赤ワイン中心。ノイジードラーゼー周辺では貴腐ブドウも得やすい。
シュタイヤーマルクソーヴィニヨン・ブラン、モリヨン(シャルドネ)、トラミナーなどオーストリアの中では湿潤な東南部。スロヴェニア国境に近い。アロマティックな白が中心
ウィーン(Wien)ゲミシュター・サッツ世界で唯一、首都にD.A.C.を持つ都市。ゲミシュター・サッツが名高いが多彩なワインをつくる

✅ まとめ

  • オーストリアは白ワインが主力。特にグリューナー・ヴェルトリーナーが象徴的。
  • 赤ワインではツヴァイゲルトとブラウフレンキッシュが中心。
  • 産地ごとの特色が明確で、テロワールと伝統の両立が魅力。
  • ウィーンの「ゲミシュター・サッツ」や、ブルゲンラントの貴腐甘口ワインなど個性的なスタイルも豊富。
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